気持ちひとつで

こんにちは、HP担当及び雑務の久保です。

今回は私見に近い呟きになります。

私にはパソコンの師匠と勝手に呼んでいる、多彩な趣味全てに全力で臨む凄い知人(男性)がいます。

先日天体観望のお誘いを受けて、彗星や星雲を電視観望で鮮やかに見せてもらったのですが、話の流れからトイレを借りた時の話になりました。
「私はトイレを使ったら必ず軽く掃除をしてから出るんですよ、自宅だけじゃ無く借りた時も」
目からうろこ、と言うか、聞いた瞬間自分が恥ずかしくなりました。掃除は苦手だし、どこかで借りた時に、もしかして汚しているのに気付かないまま出てきていたら…。

「家を建てた時トイレの神様は、荷物が多いから一番最後に来られるんです」
これだけ聞いても意味がよく分からなくて、帰宅してから調べました。
それによると古来より家を建てた時には7人の神様が歩いて来られるそうなのですが、綺麗な部屋から順番に入って行かれるそうです。お祝いの品を多く持って来られる神様ほど足取りは遅くなり、一番たくさん抱えた神様がたどり着かれた時にはトイレしか残っていないそう。

この言い伝えを知った時、一番優しい神様が御不浄とも呼ばれる部屋にしか入れないなんて理不尽だなと思いました。

でも師匠のように自分が使った後を綺麗にすれば少しは居心地が良くなるかもしれないと、まずは手抜き掃除で汚れていた自宅トイレを綺麗にしました。
その後は使う度に便座の表と裏を拭いて、毎回同じ所では無く範囲を広げて磨くようにしています。
しばらくこれを続けていくと自分の気持ちに変化が出てきたことに気付きました。
今まで掃除の中でもトイレ掃除は一番嫌いでした。でも、少しずつ綺麗にしていく内に便器に素手で触れても平気になって、ほんの1~2分の掃除だけど汚れているところを探してくようになりました。
実家でも、コンビニでも、借りたらとりあえず拭くようにしています。最近のコンビニは消毒スプレーがあるから簡単に拭けて便利ですね。

話を聞いてからほぼ1ヶ月が経ちますが、家のトイレはいつも拭いているとやっぱり綺麗になるので、他に汚れているところが無いか床や壁を見てしまいます。そこが終わると今度は他の部屋もだんだん気になってきて、目に付いたところから少しずつ拭きに行きます。
掃除が苦手なのはまだ変わりませんが、徐々に気持ちは変化してきているのが自分でも分かりました。
尊敬している人の言葉というのが一番効いたのでしょうが、気付きを与えられて少しでも自分が変われたのは、本当にありがたいことだと思っています。

これを読んでいただいた方の中には「掃除なんて何を当たり前のことを」と思われる方もいらっしゃると思いますが、「言葉」は良かれ悪かれ聞いた者の受け止め方次第で人の未来を変える可能性も時としてあるということを、身をもって体験した者の呟きとしてお読み流しいただければと思います。


ここまで読んで頂きありがとうございます。