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梅雨時期の塗装について


『梅雨』の時期は、一年で一番外壁塗装に向いていないと一般的には思われていますよね。
でも、実際はそうとばかりも言えないんです。

確かに梅雨の時期は雨ばかり降って湿度が高くなりがちですが、梅雨の晴れ間や空梅雨などもあったりして、塗装が出来ない季節では無いのです。たとえ天気が悪くても、雨風さえ酷くなければ塗れる箇所はあるし出来る作業もあります。
また予約で数ヶ月先まで埋まっている塗装店でも、梅雨時期だったら空いていてすぐに施工してもらえる可能性も高いかもです。

そういえば最近はゲリラ豪雨が増えたせいか、8月の平均湿度の方が高くなっているようにも感じますね。


雨が塗料に降りかかると塗膜が荒れたり劣化して剥げやすくなったりするので、塗装作業は中止になります。
ほどんどの塗料メーカーが推奨する塗装環境は湿度85%未満、気温5℃以上だそうです。これ以上湿度が上がると溶剤系塗料は塗装した表面に結露が生じて白ぼけが起きやすくなり、水性塗料は濁りが出やすくなります。低温の場合は硬化速度が遅くなったり、塗膜の強度が弱くなったりします。
溶剤系塗料で結露する理由を調べたところ、湿度が高いときに塗料を塗ると溶剤が揮発する時の気化熱で僅かに塗装面の温度が下がり、そこで生じた水蒸気の液体化で塗面に結露がくっついてしまうそうです。

白ぼけが出たらそれ以上の塗装は塗膜劣化の原因になるので作業中止のサインとも言えますね。
当店では白くなり始めた時点で作業を中止し、後日万全の状態で作業を再開するので数年後に塗装が浮いてきたり剥げたりしたというクレームも頂いたことはありません。
ご安心下さい。


塗装業にとって雨は仕事の邪魔でしか有りませんが、天気予報と日々にらめっこをしながら塗装の予定を立てています。
だから、梅雨の時期でもいいよと言って頂けるお客様には従業員一同でお辞儀をしたくなるくらい感謝しています。もちろんこの時期以外のお客様にも、塗装をさせて頂いてありがとうございます!と心より感謝しております。

今年はまだ梅雨には入っていませんが、早く何事も無く終わりるよう祈るばかりです。


ここまで読んでいただきありがとうございます。
HP担当兼雑務の久保でした。